「百合の一般定義:Φ=∞」(2006.11.3)

今日は文化の日という事で、少し前に話題になった百合ノベル『ストロベリー・パニック!』の感想を(ナゼ

内容を一言で言うならば、百合100%小説。そうとしか表現できません。しかしながら『マリア様が見てる』のような優雅な感じはなく、『イケナイ』、『禁断の恋』といった怪しい雰囲気に満ちています。
そもそも、『百合』とは何ぞや?という方もおられると思いますので、軽く事前知識として知ってもらえればと思います。『百合』とは、

女の子同士のイケナイ・・・っぽい関係です!

友達以上恋人未満から、恋人を遙かに凌駕した関係までを、広く指す言葉で、定義が難しいので、『っぽい』という言葉でごまかさせていただきました(爆
この『百合』、駄目な人は絶対駄目で、アレルギーを起こしてしまいます。自分が適正人物かどうかは、触れてみないと分かりませんので、この機会を生かしてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
さりげなく百合の宣伝が出来たところで、内容を少し見ていきましょう。
超お嬢様学校・聖ミアトル女学院に編入した快活な少女、蒼井渚砂は初日に学園寮でミアトルNo.1の花園静馬と出会い、その美貌に強く惹かれます。静馬もまた、快活な渚砂の姿に今までになく惹かれ(欲情し)ていきます。
毎年ミアトルと、その姉妹校スピカ、ル・リムの三校で開かれる学園一のカップルを決定する大会『エトワール選』で過去に優勝経験のある静馬が、どこの馬の骨ともしれぬ編入生に手を出したと会って、学園は大騒ぎ。しかも静馬は渚砂と一緒にもう一度エトワールになると言い出して・・・。ベテラン最上級生と未知の編入生のカップルに注目が集まる中、他二校もエトワール奪還のためとっておきの刺客を用意した。今ここにエトワール選が開幕したッ!
格好付けて決めてみましたが、実際はこんな簡単に表せません。女の子同士でのすれ違い、三角関係は勿論ありますし、中には少々過激なアプローチをする素敵な女の子もいたりして、もう正直たまりません・・・あぁっ、ヨダレが・・・orz
・・・ふぅ。何とかおさまりました。ここで二、三個人的ポイントを述べたいと思います。
@表現の多様さ
この小説には男子が一人も出てこないため、少女特有(?)の揺れ動く気持ちなどが非常に感覚的に、詳細に描かれています。その詳細さはどこからやってくるかといえば、それは勿論『一人称』です。客観的に書いてしまえば『嫌われたくない』としか記せない感情も、心の中の葛藤まで記すことで、読者を主人公の目を通してどんどん物語の中に引き込む効果があると思います。
しかし、一人称の文章が多すぎて、『ラノベ』としか見られないというのが唯一の欠点です。要するに、文章としては稚拙なのですが、表現としては豊かなのです(?)。
Aフラグ立ちすぎ
舞台は女子校!少女たちはその疼く体を何で解消するか?勿論その答えは『女子』ですね。一人の女子を巡って多くのファンが争ったり、女子同士で密会したりとオイシイ展開盛りだくさん。ここまでフラグが立つと、最終的に誰と誰が結ばれるのか、さっぱり予想が付きません!
自由に本筋から離れて妄想してみるのも一興。
B豊かなキャラクター陣
世の中の様々なニーズに応えるため、『ストパニ』にはさまざまな身体的・性格的特徴を備えたキャラクターが次々に登場します。読めば、必ず一人くらいはあなたのストライクゾーンど真ん中、右上くらいのキャラクターはいるはずです。
個人的には、メインの静馬−渚砂ペアより、天音−光莉ペアを応援したかったり。おそらく敗れるのでしょうが、それでも私は彼女らを推したい!なぜなら、私は蒼星石以来ボクっ娘、ショートヘア(ついでにおかっぱも)に激しく萌えるようになってしまったからだ!!!!
ついでにミアトル生徒会長、六条深雪!素敵すぎます!榊さんを彷彿とさせるそのクールビューティーぶり・・・どこまでも付いていくぜッ!

最後にタイトルの意味で幕を下ろしたいと思います。現実には、どんなにおにゃのこ同士が愛し合っても何も生まれません。しかし!精神界においては、彼女らの愛し合う姿を皆で温かく見守っているではありませんか!!!
よって、私は百合をこう定義したい!

2=Φ
⇔♀2=∞
∴Φ=∞

本来は何も生まれないはずの物から無限の可能性が生まれる・・・これが百合の神髄だと私は確信しています。純粋な不純さ、不純な純潔さ。この二つの化学反応により、『葛藤』というスパイスが誕生、物語全体を引き締めています。刺激が欲しい方には、『ストロベリー・パニック!』、オススメですよ。
さあ!皆さんも百合の世界を体験して、みずみずしい明日を迎えてみませんか?

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